■平成28年度 ICT活用研究部■
 
研究のまとめ
 
 子どもが主体的に、理由や根拠を示して自分の考えを説明したり、多様な相手と対話や議論・協働をして自分の考え方を広げたりする力を育てることをねらい、教師があらかじめICT機器の活用場面を学習活動の中に位置付けました。そして、子どもが主体的に活動できる授業を部員が協力して計画し、部員の所属する学校でその授業を実践しました。
 さらに、その実践の結果から、ICTの特性を生かした、子どもが主体的に活動できる授業を探究していきました。
 
 その成果の例として以下のようなものがあげられます。
・ デジタルカメラで撮影した映像をプロジェクターで映し出すことで、小さな画面を大きく映し出すことができ、植物の成長や地域の様子についての子どもの気付きを学級全体で共有することができた。さらに、新たな発見にもつなげることができた。
・ タブレットPCを使って子どもの動きを撮影することで、タブレットPCの画面を使って大人数で演技の様子を客観的に見返すことができた。そのため、自分の課題に気付くことができ、意欲的に活動しようとする姿勢につなげることができた。
・ コンピュータの画面上で、簡単に資料に色を付けたり変えたりできることで、新たな気付きを引き出しやすくなり、多くの子どもが気付いたことを発表することができた。
 
 この1年間の実践を基に、ICTの特性を生かした、子どもが主体的に活動することができる授業の探究をさらに行っていきます。紹介した授業実践を、様々な学校でのICTを活用した授業づくりの参考にしていただければと思います。
 
 
<ICT活用研究部>
 ◎森昭則   林一真   堤信二   藤井早苗